
セラス
セラス
それではまずは、スリーズブーケから~。
いぇ~い。
泉
泉
よろしくお願いします。
花帆
花帆
よろしくねー!
吟子
吟子
さて、と。 スリーズブーケでは、
まず蓮ノ空のスクールアイドルクラブに慣れてもらうために、
吟子
吟子
基礎練から始めようと思うんだけど。
花帆
花帆
うん、あたしもそれでいいと思う!
吟子
吟子
じゃあ、普段使ってるランニングコースとか、案内するね。
セラス
セラス
はい。 よろしくおねがいいたします。
花帆
花帆
ふふふふ。
吟子
吟子
……なに?
花帆
花帆
先輩一年生の吟子ちゃんを見るの、楽しいなあ、って。
吟子
吟子
む……。
セラス
セラス
グッときちゃうね。
吟子
吟子
なんでセラスさんがそっち側なの……。
花帆
花帆
先輩活動は大変だけど、がんばってね。
あたしの真似をするんじゃなくて、吟子ちゃんらしくでいいんだからね!
吟子
吟子
いや、花帆先輩の真似とかぜったいしたくないから。
花帆
花帆
なんでー!?

吟子
吟子
それじゃ、ストレッチから。
セラス
セラス
あ、待って。 その前に。
花帆
花帆
?
セラス
セラス
可憐なつぼみは、美少女桜。
セラス
セラス
とびきりかわいいスリーズブーケ、セラスちゃんだよ。
きゅるんっ。
吟子
吟子
……え、なに?
セラス
セラス
名乗り。
考えてきた。
花帆
花帆
すごい! やる気満々だ!
吟子
吟子
あ、私たち、そういうのやってないから……。
セラス
セラス
わたしが入った暁には、中からスリーズブーケを変えようと思う。
花帆
花帆
早くも野望がすごい!?
吟子
吟子
なんなん……。
泉
泉
念願のスクールアイドルができるから、浮かれているね、セラス。
吟子
吟子
浮かれてるんだ、これ……。
セラス
セラス
はい。
体力と筋力はありませんが、顔の良さには自信があります。
吟子
吟子
セラスさんのアピールポイント、そこ!?
セラス
セラス
あと、曲作りとか、できます。 かなり。
花帆
花帆
すごい!
え、やっぱりスリーズブーケに勧誘したほうがいいんじゃ……!?
吟子
吟子
確かに、今年は梢先輩がいないから、私たちすごく苦労しそうだけど……。
吟子
吟子
でもだめだよ、花帆先輩。
吟子
吟子
『ムリヤリな勧誘を始めたら止めてあげて』って、
梢先輩からもらった花帆先輩の取扱説明書に、書いてあったから。
花帆
花帆
あたしの取扱説明書ってなに!?
吟子
吟子
花帆先輩をお願いされたんだから、私。
花帆
花帆
逆でしょ!? 吟子ちゃんがあたしの後輩だよね!?
どういうことですか梢センパーイ!
セラス
セラス
それでは、とりあえず、今年のスリーズブーケの目標?を、
お聞かせいただけるでしょうか。
吟子
吟子
なんでそっちが面接する側なの!
泉
泉
セラスは、構ってくれる人には無限に付きまとうから、
ほどほどにするといいよ。
泉
泉
振り回されている吟子さんを見るのも、楽しいけどね。
吟子
吟子
おのれ……。
花帆
花帆
でも、目標かあ。 なんだろうね、吟子ちゃん。
吟子
吟子
……こないだ話したアレでしょ、アレ。
花帆
花帆
あ、そっか。
泉
泉
それは私も興味があるね。
花帆
花帆
うん、えっとね。 あたしが部でやりたいことと、
スリーズブーケの目標はちょっとだけ違っててね。
花帆
花帆
どちらかというと、
もうちょっと具体的になってる、が正しいかな?
セラス
セラス
ふむふむ。
花帆
花帆
スリーズブーケはあたしと吟子ちゃんのユニットになったから、
花帆
花帆
あたしと吟子ちゃんがふたりでやりたいことをやろう、
って話をしたんだ。
泉
泉
それは?
花帆
花帆
スリーズブーケは『さくらんぼ色の花束』。
花帆
花帆
だからね、見てくれた人に花束をプレゼントするような、
素敵なステージをこれからも作りたいな、って。
花帆
花帆
あたしたちはそのステージでみんなの笑顔を花咲かせられるように、
がんばるんだよ。
セラス
セラス
おお~……。
花帆
花帆
今年も、吟子ちゃんの素敵な衣装デザイン、いっぱい期待してるからね!
吟子
吟子
ま、まあ、それは……。
あくまでも、私がやりたいから、やるだけですけど……。
花帆
花帆
今からFes×LIVEが楽しみだなあ!
セラス
セラス
善き…………。
セラス
セラス
これがね、“スクールアイドル”。
どう? ヤバでしょ。
吟子
吟子
誰に話してるの……。
花帆
花帆
ひょっとしてせっちゃん、感動してたりする?
泉
泉
実は、セラスはプレーオフに出場して以来、ずっとこうなんだ。
泉
泉
あなたたちを含む、すべてのスクールアイドル、
そしてそれを応援する人々に救われただろう?
泉
泉
それがセラスの中では、大きな転機になったみたいで。
セラス
セラス
最高なんだよね、やっぱ……。
“スクールアイドル”ってやつは……ね。
泉
泉
しばらくしたら戻ってくるから、気にしないでくれ。
花帆
花帆
う、うん。
吟子
吟子
扱いに、慣れてるんだね。
泉
泉
そりゃあ、一年間ずっと一緒にいたわけだからね。
お互いもう、手加減も遠慮もない仲だよ。
吟子
吟子
ふーん。
吟子
吟子
泉……さんは、どうしてうちの学校に来たの?
泉
泉
え?
吟子
吟子
いや、セラスさんは見るからに『スクールアイドル最高』って顔してるけど、
泉さんはなんか、ちょっと距離あるっていうか。
泉
泉
言っただろう。 あなたたちに恩返しがしたかったから、って。
吟子
吟子
……でもそれがぜんぶじゃない気がする。
泉
泉
ふふ。
吟子
吟子
な、なんで笑うん!?
泉
泉
案外、ちゃんと人のことを見ているじゃないか。
花帆
花帆
吟子ちゃんも、もう二年生だからね!
吟子
吟子
関係ないし……。 ほら、白状して。
泉
泉
面白そうだったから、だよ。
花帆
花帆
面白そう? あたしたちの新しい夢が?
泉
泉
あなたたちの存在そのものが、かな。
吟子
吟子
存在……?
泉
泉
私はね、面白そうなことをしている人たちが、好きなんだ。
一緒の輪にいたい。 成功も失敗も、そばで見ていたいと思うね。
吟子
吟子
なにそれ……。
花帆
花帆
泉ちゃんって、ひょっとして寂しがり屋?
泉
泉
ふっ、ふふふ。
泉
泉
そうだね、そうかもしれない。
花帆
花帆
だったら、あたしたちスリーズブーケに入れば、
きっと毎日賑やかに楽しめるよ! ね、吟子ちゃん!?
吟子
吟子
賑やか担当は花帆先輩だけでしょ!
花帆
花帆
吟子ちゃんだって伝統の話になったら、止まらなくなるじゃん!
吟子
吟子
私はたまにやもん! 花帆先輩の半分以下! 十分の一!
セラス
セラス
セラス、スクールアイドル、すき。
わたし、はいる。 スリーズブーケに……。
花帆
花帆
ほんとに!? わあ、嬉しいなー!
吟子
吟子
いや……体験して決めるって言ったんだから、他のふたつも見てきなよ……。
花帆
花帆
うっ……それは確かに、そう……!
セラス
セラス
わかった……見てくる……。
スクールアイドル様の仰られる言葉でございましたら……。
吟子
吟子
なんかヘンじゃない!? この子!
泉
泉
セラスは最初からずっとヘンだよ。
私と出会ったときから、ずっと。