
セラス
セラス
そ、それでは合宿ふつかめ~……。
セラス
セラス
昨日はあと一歩だったのに……。
というわけで、きょうこそ泉の、フィジカルの限界に、ちょうせん~……。
泉
泉
どちらかというと、あなたがものすごくギャフンという感じなんだけれど。
セラス
セラス
こ、こんなの、大したことないやい……。
うっ……。 脚と肩と腰と腕が……!
泉
泉
日陰で休んでいたら?
セラス
セラス
突然ですが、桂城 泉さん!
スクールアイドルにおいてもっとも必要なことと言えば!?
泉
泉
なんだろうね。 いろいろあるけれど、
他者を魅了する圧倒的なパフォーマンス力、とかかな。
セラス
セラス
ぜんぜん違います!
泉
泉
違くはないんだよ。
セラス
セラス
スクールアイドルの魅力とは、そう、笑顔!
というわけで、今回はこちら!
吟子
吟子
……こんにちは。
泉
泉
おや。
泉
泉
意外なチョイスだね。
笑顔といったら、花帆先輩や小鈴さんが来るものだと。
セラス
セラス
あんなこと言ってますよ、吟子パイセン……!
ナメられてますよ……!?
吟子
吟子
いや、いいよ……私もそう思うし……。
ムリに敵意を煽らなくても。
泉
泉
それで、今回はなにをやるのかな?
吟子さんが相手となると……手先の器用さ、とか?
セラス
セラス
くすぐりです。
泉
泉
……なんだって?
セラス
セラス
わたしと吟子先輩で、泉をめちゃくちゃにくすぐります。
泉はひたすらガマンし続けること。
セラス
セラス
制限時間は、永遠。
泉が『ギブアップ』って言うまで、やり続けます。
泉
泉
2戦目にして早くも手段を選ばなすぎじゃないか?
セラス
セラス
わたし考えたんだ。 泉の余裕をなくすためには、
そっか、余裕がなくなるまでやり続けてやればいいんだ、って。
泉
泉
発想が悪辣すぎるだろう……。
吟子
吟子
よくわかんないけど……
これがEdel Noteの新曲を作るために、必要なことなんでしょ?
吟子
吟子
人の嫌がることをするのは、すごーーく気が進まないけど。
吟子
吟子
でも、がんばるね、私。
泉さんのために。 あくまでも泉さんのためにね。
泉
泉
その割には、なんだかやる気満々のように見えるのだけれど……。
吟子
吟子
後輩に頼まれちゃったから。
仕方ないよね、先輩として。 うん、先輩として。
泉
泉
やっぱり楽しんでいるだろう!
セラス
セラス
泉。
笑顔の限界を超えて、素の泉をわたしたちに見せてね。
泉
泉
わかったよ! もう好きなようにしてくれ!
吟子
吟子
それじゃ、いくね。
セラス
セラス
ふふふ。 針仕事で鍛えられた吟子先輩の加賀繍フィンガーの攻撃に、
どれぐらい耐えられるかな……。
吟子
吟子
あんまり関係ないと思うけど……!
セラス
セラス
あの泉が大爆笑する姿を見れるなんて、胸がドキワクだよ!
吟子
吟子
こちょこちょ……。
泉
泉
……。
吟子
吟子
こちょ、こちょ……。
……あ、あれ? 平気?
泉
泉
そうだね。 あんまり。
吟子
吟子
むむむ……。
じゃあこれなら!
泉
泉
……ふふっ。
吟子
吟子
鼻で笑われた……!?
セラス
セラス
ちょっと吟子先輩! 本気でやってください!
死ぬ気でくすぐって!
吟子
吟子
やってるけど!
泉さん、なんなん!?
泉
泉
あんまり効かない体質なのかな?
セラス
セラス
吟子……。
もしかして、ド下手……?
吟子
吟子
ちょっと!?
セラス
セラス
いいんだよ。 吟子先輩がどんなに人をくすぐるのがドドド下手でも、
わたしは衣装づくりの上手なスリーズブーケの吟子先輩を尊敬してるから。
吟子
吟子
セラスさん。
セラス
セラス
え?
吟子
吟子
いい? 動かないでね。
セラス
セラス
えと、あの。

セラス
セラス
ちょっ! だめっ! やっーー。
あはははははははははははははははは!!
セラス
セラス
ひゅー……、ひゅー……。
吟子
吟子
まったく……。 ほら、泉さんがぜんぜん効かないだけだよ。
せっかく泉さんをギャフンと言わせるチャンスだと思ったのに……。
泉
泉
本音が聞こえてるよ。
セラス
セラス
な、なら……。
セラス
セラス
ふたりがかりだよ! 吟子先輩!
吟子
吟子
よし。
やるよ、セラスさん!
セラス
セラス
お命頂戴~!
泉
泉
やれやれ……。


セラス
セラス
泉さん、調子はいかがですか。
泉
泉
ん……。
泉
泉
作詞は、まだ進んでいないね。
申し訳ない。
セラス
セラス
まあ、くすぐり大作戦は失敗だったし……。
あとなんかわたしも自分を見失ってた感あるし……。
泉
泉
まあ、そうだね……。
泉
泉
しかし、なかなか難しいものだよ。
自分の殻を破る、というのは。
セラス
セラス
……でもね! 次は確実に大丈夫だから!
セラス
セラス
スクラップ&ビルド! これでようやく泉は、
余裕なんてなくなって、自分の本当の声が聞こえるようになるから!
泉
泉
それは楽しみだ。
セラス
セラス
今回のゲストは、このふたり!
お願いします!
花帆
花帆
おやおや?
こんなところに、可憐なお花が咲いてるね。
泉
泉
うん?
姫芽
姫芽
ちょっとまったぁ~!
姫芽
姫芽
そこの美しいお嬢さん。
アタシと一緒に、踊りませんか~?
泉
泉
…………ええと。
セラス
セラス
わたし、気づいちゃったんだよね。
泉だってひとりの“女の子♡”だって。
泉
泉
なんだって?
セラス
セラス
燃え上がるような恋の先に、泥臭い本当の自分が見えてくる……。
セラス
セラス
もう自分を取り繕うなんて、ムリ……!
あなたが、好きなんです!
セラス
セラス
ああっ、ギブアップっ!
このほとばしる熱情を、抑えきれないよぉ……!
セラス
セラス
というわけで、花ちゃん、姫芽ちゃん先輩。
泉をメロメロにしてやってください。
セラス
セラス
With×MEETSでいつもやってるみたいに。
女の子をたぶらかしてください。
花帆
花帆
それはやってないよ!?
セラス
セラス
心の柔らかいところに無自覚でスルッと入り込んできて
気づけばあなたのことで頭がいっぱい。
セラス
セラス
そんないつも通りタチの悪い感じでお願いします。
花帆
花帆
やってないってば!?
セラス
セラス
この夏、少女は生まれ変わる!
恋に恋した泉が作るのは、恋の歌だー!
泉
泉
いやあ……。
セラス、あなたは本当に情熱的だね……。
泉
泉
まさかこの私が誰かに対して『こいつ、どうかしてる』って思うなんて、
初めてだよ。
セラス
セラス
すごいでしょ!
泉
泉
すごいよ。 いろんな意味で。
花帆
花帆
じゃ、じゃあ、姫芽ちゃん。
あたしからいくね。
姫芽
姫芽
どうぞ~。
かほせんぱいのお手並み拝見ですよぉ~。
花帆
花帆
負けないからね!
泉
泉
なぜそこでも張り合っているのかな……。
花帆
花帆
ねえ、泉ちゃん。
セラス
セラス
おお……。
花帆
花帆
あたし、前から泉ちゃんのこと、いいなって思ってたんだよ。
花帆
花帆
これから一緒にさ、海を見に行こうよ。
花帆
花帆
一生に一度の、夏の思い出……。
あたしと、作ろ?
セラス
セラス
小動物系な先輩が不意に見せてきた強引さ!
誰にでも優しい花帆先輩が、わたしだけに向けてくれた笑顔……!
セラス
セラス
これは強い……!
姫芽
姫芽
じゃあ次は、アタシ~。
姫芽
姫芽
愛しのレディちゃん~。
まだ終わらないの~?
セラス
セラス
おお…………。
姫芽
姫芽
……ね? 終わったら、アタシの部屋に、おいでよ。
ふたりでゲームしよ~?
姫芽
姫芽
いずみんのこと。
アタシがいっぱい、キャリーしてあげるから……ね?
セラス
セラス
正統派美少女が耳元で、ゲームのお誘い……!
手取り足取りお願いします! 今年の夏は熱い……っ!
花帆
花帆
楽しいこと、しよ?
セラス
セラス
しまーす!
姫芽
姫芽
きみのためなら、セミだって倒してあげるよ~。
セラス
セラス
姫芽ちゃん先輩……!
泉
泉
うーん。
花帆
花帆
あれ!?
姫芽
姫芽
メロメロになってない~!? なんで~!?
泉
泉
いや、なんというか。
泉
泉
花帆先輩も、姫芽ちゃんも、かわいらしいね。
花帆
花帆
うっ……! かっこいい……!
姫芽
姫芽
さすが手馴れてる、いずみん……!
泉
泉
それは誤解だってば。
花帆
花帆
こうなったら、せっちゃん!
姫芽
姫芽
やっぱり、ユニットの相方がやらなくっちゃですよね~。
セラス
セラス
……えっ、えっえっ!?
泉
泉
お手並み拝見だね。
セラス
セラス
ぐっ……!
セラス
セラス
……い、泉!
泉
泉
なにかな。
セラス
セラス
…………か、必ず! わたしが泉のこと、
スクールアイドルにしてみせるから!
セラス
セラス
スクールアイドルのこと、大好きにさせてみせるから!
ぜったい! ぜったいに!
セラス
セラス
覚えておいてよ!
花帆
花帆
あっ、逃げた!?
姫芽
姫芽
なんかすごい捨て台詞っぽい~!
泉
泉
ふっ、ふふふ。
泉
泉
今のはちょっとだけキュンとしたかもね、セラス。