
セラス
セラス
なにこれ。
海莉
海莉
来週に迫った第二回瑞蓮祭で披露する、
再現VTRですけど……?
海莉
海莉
そのとき瑞河の歴史が動いた……。
海莉
海莉
セラス先輩が桂城先輩をスカウトした運命の出会いのシーンを、
有志が再現した映像です。
セラス
セラス
雷鳴が轟き響いてるんだけど……。
海莉
海莉
演出です。
セラス
セラス
わたし役のひとが泉役のひとの手を取った瞬間、暗雲が真っ二つに割れて、
天から光が降り注いでラッパの音が聞こえてきた……。
海莉
海莉
そこは史実通りですね。
セラス
セラス
どういうこと??
海莉
海莉
ではセラス先輩。 明日のスケジュールですが。
海莉
海莉
きょうは実家に泊まるそうなので、朝7時から撮影会。
メディアのインタビューが3件。
海莉
海莉
その間に、事務所でサインを書いていただきます。
2000枚ほど、依頼が来てます。
セラス
セラス
2000枚……。
もつかな、わたしの手首。
海莉
海莉
セラス先輩が胸張って、何枚でもいいよって言ってくださるから……。
セラス
セラス
まあ、がんばる。
海莉
海莉
でも、大丈夫ですか? その、体調とか。
セラス
セラス
いけるいける。 瑞蓮祭の開催も、もうすぐだからね。
それまで、やれることは、ぜんぶやっておきたいから。
セラス
セラス
わたしがその、
なんとかの聖女って扱いされるのも、恥ずかしいは恥ずかしいけど……。
海莉
海莉
救国の聖女、セラス 柳田 ジャンヌ・ダルクです!
セラス
セラス
苗字みたいになってる……。
セラス
セラス
まあ……恥ずかしいけど、
でもどこかで誰かが少しでも助かるなら、がんばりたいんだ。
セラス
セラス
やっぱりね、嬉しいから。
セラス
セラス
瑞河復活のために、これだけ多くの人が動いてくれてることが。
もちろん、海莉が一生懸命考えてくれてることも。
海莉
海莉
セラス先輩……!
海莉
海莉
私、セラス先輩のこと、本当にすごいなって思ってるんです。
海莉
海莉
去年のセラス先輩は、今の私と変わらない年で、
瑞河を廃校から救うために、全国を駆けずり回ってて……。
セラス
セラス
……別に、わたしは、できることをがんばろうって思っただけだよ。
海莉
海莉
それでも、一生懸命なセラス先輩の姿が、ずっと眩しかったんです。
海莉
海莉
だから私も見てるだけはもうやめて、
やりたいことをやろうって、決めたんです。
海莉
海莉
私、瑞河が復活したら、スクールアイドルをやろうって思ってます。
今度こそ瑞河の名を背負って、ラブライブ!全国大会の、優勝を目指して!
セラス
セラス
あ……。
海莉
海莉
先輩!
よかったら、瑞河に戻って……私と一緒に、スクールアイドルしませんか!?
今度こそ瑞河の名を、世界に!
海莉
海莉
これもセラス先輩の言っていた『リベンジ』ですよね!?
セラス
セラス
……海莉。
セラス
セラス
えっと、その……わたしは……。
セラス
セラス
わたしは……。
海莉
海莉
……あ、すみません!
まだどうなるかわからないのに、気が逸ってしまって……。
海莉
海莉
でも私、本気です!
セラス先輩も、考えててくださいね!
海莉
海莉
ここまで来たら、もう、あと一息ですから!
ぜったいに、私たちの瑞河を、取り戻しましょうね!
セラス
セラス
……うん。 がんばろ。
海莉
海莉
……はい!
海莉
海莉
あっ、そうだ。 明日、午後にもう一件、予定入ってるんです!
セラス
セラス
予定?
海莉
海莉
はい。 それはーー。

セラス
セラス
ここ……わたしの入院してた、病院……。
セラス
セラス
地元のひとの協力をお願いするために、
病院慰問の予定って……ここだったんだ。
セラス
セラス
……でも、びっくりしたな。
海莉、あんなこと考えてたなんて……。
セラス
セラス
瑞河でまたラブライブ!を目指す……。
セラス
セラス
……きっと、海莉だけじゃないよね。
たくさんのひとたちが、わたしが戻ってくるのを、待ってる。
セラス
セラス
それに……そうすればきっと、
わたしのこれまででいちばん大きな『リベンジ』になると、
思う……けど……。
セラス
セラス
……もう一度、瑞河で……。
セラス
セラス
……ううん、それより今は、スクールアイドルのこと。
他にもスクールアイドルが来てくれるって話だったんだけど……誰だろ?
花帆
花帆
せっちゃーん!
セラス
セラス
えっ、花ちゃん!?
花帆
花帆
花ちゃんだよ~! フラワー!
セラス
セラス
わ~。
セラス
セラス
予定、どうにかなったの?
花帆
花帆
うん! あたしとさやかちゃんと瑠璃乃ちゃんみんなでがんばって、
なんとか長野に来れる日が作れたんだ!
花帆
花帆
瑞蓮祭のライブステージも、ちゃんとがんばるからね!
セラス
セラス
うん……嬉しい。
花帆
花帆
えへへ~。 瑞蓮祭は、あたしにだってちゃんと責任があるからね!
それに。
花帆
花帆
ここにまたスクールアイドルとして帰ってくるなんて、思わなかったな。
セラス
セラス
……そう、だね。
セラス
セラス
いい思い出だけじゃない。 複雑な気持ち……。
だけど、ここはわたしが花ちゃんと友達になれた、トクベツな場所。
花帆
花帆
それに、
せっちゃんが瑞河のスクールアイドルのお姉さんと出会った場所、だよね。
セラス
セラス
うん。 わたしが、ヴァイオリニストの夢に挫けて……
そしてまた、新しい夢を見つけられた場所。
花帆
花帆
それじゃあ今度は、
せっちゃんが誰かの夢になっちゃうかもだね。
セラス
セラス
う……それはちょっと、プレッシャー。
花帆
花帆
あはは。
セラス
セラス
でも、花ちゃんと一緒だったら、平気、かも。
セラス
セラス
いこ、花ちゃん。
花帆
花帆
うんっ!



セラス
セラス
ふぅ……きょうも、やりきった……。
花帆
花帆
すごいね! せっちゃんって毎日こんなハードなスケジュールなの!?
疲れちゃわない!? 働きすぎだよ!
セラス
セラス
今のところは、まあ、なんとか。
花帆
花帆
サイン2000枚って聞いたとき、またいつもの冗談かと思ったのに!
こーんなに色紙が山積みで!
セラス
セラス
ふふ。 でも、ありがとね、花ちゃん。
その後のメディアのインタビューにも、付き合ってもらって。
花帆
花帆
ううん、ぜんぜん。 だってそのために来たんだもん!
セラス
セラス
花ちゃんがいたから、きょうはちょっと肩の力を抜いて喋れた……かも。
花帆
花帆
えへへ、だったらよかった。
花帆
花帆
病院でライブしてさ。
花帆
花帆
『あたしもお姉さんみたいな瑞河のスクールアイドルになりたい』って、
言われちゃったね。
花帆
花帆
入院してた頃のあたしたちぐらいの、女の子にさ。
セラス
セラス
……そう、だね。
花帆
花帆
あの頃のあたしたちにとって、
高校一年生なんて、オトナのお姉さんだもんね。
花帆
花帆
きっと、すっごくキラキラして見えたと思うよ。
花帆
花帆
せっちゃんのライブ、
きれいな宝石みたいに、いつまでも胸に残るんだろうなあ。
セラス
セラス
……。
セラス
セラス
花ちゃん、わたし……わたしね。
花帆
花帆
せっちゃん?
セラス
セラス
わたし……。
瑞河に戻らなくても、いいのかな……って。
花帆
花帆
それって?
セラス
セラス
……。 こうして、元瑞河のひとたちにいっぱいよくしてもらって、
わたし自身、瑞河を心から復活させたいって思ってる。
セラス
セラス
その気持ちは、本当。 でも……。
セラス
セラス
きっとみんな、わたしに瑞河に戻ってきてほしいって、思ってる。
セラス
セラス
名前を使ってもらうのだって、嬉しいよ。
それでわたしがみんなの役に立つんだったら、なんでもやりたい。 だけど。
セラス
セラス
これでわたしが瑞河に戻らなかったら、みんな、がっかりすると思う……。
セラス
セラス
先輩方には、『戻らない』って言ったけど……でも……やっぱり……。
セラス
セラス
……。 ごめん、こんなこと言われても、困るよね。
ごめん。
花帆
花帆
あたしの答えは、ずっと一緒だよ、せっちゃん。
花帆
花帆
せっちゃんが、蓮ノ空でEdel Noteをやりたいって言ってくれたときから、
ずっと一緒。
花帆
花帆
せっちゃんが、したいことをしてほしい。
周りのことなんて気にしないで、せっちゃんのやりたいようにしてほしい。
セラス
セラス
……うん。
花帆
花帆
それが、部員の幸せをいちばんに考える『花帆部長』の意見。
セラス
セラス
……花ちゃん?
花帆
花帆
せっちゃんは優しいから、いつだって周りの人のことを考えてるんだよね。
あたしは、そんなせっちゃんが好き。
花帆
花帆
だからね、『日野下花帆』の意見は、こう。
花帆
花帆
あたしは、せっちゃんに蓮ノ空に残ってほしい。
セラス
セラス
……!
花帆
花帆
あたしの卒業した後も、蓮ノ空に残って、
吟子ちゃんや小鈴ちゃん、姫芽ちゃんや泉ちゃんと一緒に、
花帆
花帆
蓮ノ空のことを、もっともっといっぱい盛り上げてほしい!
花帆
花帆
せっちゃんが二年生、三年生になって、後輩が入ってきて……
それで、先輩になった蓮ノ空のせっちゃんのこと、見たい!
花帆
花帆
スリーズブーケでも、DOLLCHESTRAでも、みらくらぱーく!でも、
それ以外でも、蓮ノ空で歌ってるせっちゃんが、見たいよ。
花帆
花帆
どこにもいってほしくない。
セラス
セラス
……花ちゃん。
花帆
花帆
口に出さないだけで、みんなぜったいそう思ってる。
せっちゃんはいちばんの後輩だし、優しいから。
花帆
花帆
気持ちをぶつけたら、やりたいことを曲げちゃうんじゃないかって、
言わないようにしてるだけで。
花帆
花帆
でも今のあたしは花帆部長じゃなくて、
院友のワガママな花ちゃんだから、言っちゃうのです。
花帆
花帆
せっちゃん。
あたしたちの、蓮ノ空を選んでよ。
花帆
花帆
元瑞河のひとが、みんな、せっちゃんのことを大好きなのは、
きょう一日でよくわかったよ。
花帆
花帆
でもね、あたしたちだって、せっちゃんのこと大好きなんだから!
セラス
セラス
……うん。 ありがとう、花ちゃん。
セラス
セラス
わたしね、たぶん……誰かに、そう言ってほしかったんだ。
セラス
セラス
もう少し、考えてみるね。
花帆
花帆
うんっ!

海莉
海莉
セラス先輩!!
セラス
セラス
海莉?
海莉
海莉
あ、あの! いま、今!
連絡が来て!!
海莉
海莉
瑞河復活が、決まったって!!
セラス
セラス
ーー。
花帆
花帆
せっちゃん!
セラス
セラス
あ……。
花帆
花帆
やった、やったね!
セラス
セラス
そっか、わたしたち……やったんだ……。
海莉
海莉
そうですよ! やりましたよ、セラス先輩!
セラス先輩のおかげで! 瑞河が復活するんです!
セラス
セラス
そっか……。 よかった……。
セラス
セラス
よかった……。
花帆
花帆
みんなががんばったからだよ。
せっちゃんや瑞河の人の想いが届いたんだよ……。
セラス
セラス
……うん!
セラス
セラス
そっか、そうだったんだ……。
わたし、今までずっと、こんなにもたくさんのひとに、助けてもらって……。
セラス
セラス
花ちゃん、海莉。
わたし、伝えてくるね。
セラス
セラス
この気持ちを、みんなに!
花帆
花帆
いってらっしゃい、せっちゃん!
海莉
海莉
お願いします、セラス先輩!
セラス
セラス
うん!

さやか&小鈴
さやか&小鈴
セラスさん!/セラスちゃん!?
泉
泉
ーーえ?
泉
泉
セラスー!?
セラス
セラス
閉会式の後に倒れたわたしは、病院に運ばれた。
セラス
セラス
そこで泉に告げられた言葉は、別れ。
セラス
セラス
こうして、泉はわたしの前から、姿を消した。
セラス
セラス
それからしばらく経って、泉はかつてのトラウマを克服するため、
一緒に演劇をしていた先輩のもとに向かったのだと、聞いた。
セラス
セラス
なんの音沙汰もないまま、海莉に答えを告げる日が、やってきた。
セラス
セラス
だが。
そこに、泉が帰ってきた。
セラス
セラス
自分だけの、答えをもって。
セラス
セラス
そこでようやくわたしも、気づくことができたのだ。
セラス
セラス
自分の、本当の夢に。

セラス
セラス
これから海莉に会うの。
わたしの決意を、一緒に、聞いてくれる?
泉
泉
もちろんだとも。
私のお姫様でもなく、私の騎士でもないーー。
泉
泉
私を救ってくれた、友人であるあなたの言葉を、誰よりも尊重するよ。
セラス
セラス
ごめん、海莉。
海莉
海莉
……。
セラス
セラス
あのね。
決めたんだ。
セラス
セラス
私は、瑞河には行かない。
海莉
海莉
……そんな。
海莉
海莉
で、でも、だったら! 桂城先輩も一緒に、瑞河に来れば!
今度こそ、みんなで一緒にスクールアイドルを、やりましょうよ!
海莉
海莉
私も来年は高校生です! 3人で……!
いや、きっともっと多くの生徒がスクールアイドル部に入ってきます!
みんなで、みんなでやりましょう!
セラス
セラス
その気持ちは、嬉しいよ。 海莉に誘ってもらって、嬉しかった。
だからこそ、わたしは、行けない。
海莉
海莉
どうしてですか……!?
瑞河の名を、世界中に響かせましょうよ!
セラス
セラス
……わたしもね、第二回瑞蓮祭を通じて、改めて、わかったの。
自分の中で、どれほど瑞河の存在が大きかったのか。
セラス
セラス
瑞河は今もずっと大切。
この心に、輝き続けてる。
海莉
海莉
だったら!
セラス
セラス
うん、だからーー。
セラス
セラス
わたしは、もう二度と、
瑞河がなくなったときのような悲しい想いを、してほしくないから。
海莉
海莉
え……?
セラス
セラス
わたしはふさぎ込んでいた時期、
瑞河のスクールアイドルのお姉さんに救われた。
セラス
セラス
こんなわたしが、今は誰かに夢を見せることができるなら。
セラス
セラス
わたしはこれからも、みんなに夢を見せたい!
セラス
セラス
この瞬間も、スクールアイドル部がなくなるかもしれないって、
不安を抱えている誰かのために、わたしの力を使いたい!
セラス
セラス
それができるのは、蓮ノ空だから!
セラス
セラス
蓮ノ空が今やろうとしてるBloom Garden Partyなら、
きっともっと多くの人を、救うことができるから!
海莉
海莉
あ…………。
セラス
セラス
どこかの誰かのための瑞蓮祭を、これからもわたしは、続けるよ。
それがわたしの、今の夢なの。
セラス
セラス
わたし、ずっと迷ってた。
セラス
セラス
でも、泉が、わたしのおかげでスクールアイドルが好きになれた、
って言ってくれたから。
セラス
セラス
こんなわたしが、
誰かの光になれるんだって、そう、教えてくれたから。
セラス
セラス
繋がってたんだ。 ぜんぶ。
わたしが泉を救いたかった気持ちも、瑞河を救おうとした気持ちも。
セラス
セラス
蓮ノ空のみんなが、世界中のひとたちが、
わたしを瑞河のスクールアイドルとしてステージにあげてくれた。
セラス
セラス
すべては、そこから始まってたんだ。
セラス
セラス
わたしはこれからもずっと、
光に向かって、手を伸ばし続けたい。
セラス
セラス
だからね、海莉。
セラス
セラス
もしあなたが困ったときは、世界中のどこにいても、駆けつけるよ。
海莉はずっと、わたしの大好きな後輩だから。
セラス
セラス
瑞河を、お願い。 わたしたちの大好きな瑞河を、守って。
あなたなら、きっとできる。
セラス
セラス
そして……今度は、いつかあなたが、誰かの夢になるんだよ。
海莉
海莉
セラス、せんぱい……。
海莉
海莉
あたし、あたし……。
海莉
海莉
セラス先輩と一緒に、スクールアイドルをやりたかったのに……。
そんなこと言われたら……。
海莉
海莉
託されちゃったら、もう、なにも言えないです……!
海莉
海莉
あたしも……セラス先輩のこと、
これからもずっと、ずっと、応援します……!
海莉
海莉
セラス先輩ならできるって、信じてますから!
セラス
セラス
ありがとう、海莉。
海莉
海莉
いいえ、こちらこそ!
海莉
海莉
先輩はいつまでも私の憧れで……。
光ですから!

泉
泉
それじゃあ、帰ろうか。
セラス
セラス
うん。
泉
泉
それにしても、壮大な夢だね。
この世界すべての、瑞河のような学校を救いたい、とは。
泉
泉
私よりもよっぽど大きくて……強い、リベンジだ。
泉
泉
……もともとあなたは、
私ひとりの夢を叶える程度の器では、なかったということだろうね。
セラス
セラス
……。
泉
泉
……セラス?
セラス
セラス
うわぁぁぁぁぁぁぁん!
泉
泉
せ、セラス?
セラス
セラス
わたし、だって、瑞河に、戻りたかった!
でも、蓮ノ空も、大切で、だから!
セラス
セラス
だから! うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!
泉
泉
……まったく。
泉
泉
ほんとうに、がんばったね、セラス。
泉
泉
よくがんばった。
あなたを、誇りに思うよ。
泉
泉
気が済むまで、泣くといい。
泉
泉
すべての始まりの、雨。
私とあなたが出会った、その雨が、止むまで。
泉
泉
私が、そばにいるから。

セラス
セラス
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!

泉
泉
……おや、セラス。
泉
泉
どうしたんだい、こんな夜に。
また、背中を貸してほしいのかな。
セラス
セラス
……ううん、それはもう、平気。
セラス
セラス
ね、泉。
わたし、歌を作りたい。
泉
泉
……今から?
セラス
セラス
うん。
この胸の気持ちが、冷めないうちに。
セラス
セラス
瑞蓮祭でたくさんのひとにもらった気持ちをぜんぶ、
覚えておきたくて。 泉にも、手伝ってほしいんだ。
セラス
セラス
一緒に……わたしと、歌を作ってほしい。
セラス
セラス
それでようやく、わたしの瑞蓮祭が終わると思うから。
泉
泉
……そうか。
泉
泉
うん、わかった。 一緒に作ろう。
この一か月を閉じ込めた、私たちの歌を。
泉
泉
ありったけの情熱を込めて、
傑作を作り上げようじゃないか。
セラス
セラス
……ありがとう、泉。
泉
泉
こちらこそ、セラス。
泉
泉
……今まで本当に、たくさん迷惑をかけてしまったね。
セラス
セラス
だったとしても。
セラス
セラス
わたしは、ずっと楽しかったよ。
泉との日々が、楽しかったから。
泉
泉
ああ。
私もだ。
泉
泉
あなたと歩むこの1年を、私は生涯、忘れないよ。
何度だって、思い出すだろう。
泉
泉
決して『間違い』などではなかった。
幸せだった、と。
セラス
セラス
うん!