
お手伝いのスクールアイドル
お手伝いのスクールアイドル
…………。
なんで、こんな場所に……。
花帆
花帆
はぁ、はぁ、はぁ……。
あ、あのね! 来てくれて、ありがとう!
お手伝いのスクールアイドル
お手伝いのスクールアイドル
……別に、いいよ。
それで、なに。 話したいことって。
花帆
花帆
ちょ、ちょっと待ってね。
はぁ、はぁ……。 うん、よし……。
お手伝いのスクールアイドル
お手伝いのスクールアイドル
……なに?
花帆
花帆
ごめん、金沢駅から、走ってきたから……。
お手伝いのスクールアイドル
お手伝いのスクールアイドル
はあ……!?
こんなとこまで……!?
お手伝いのスクールアイドル
お手伝いのスクールアイドル
……はあ。 てか、なに。
謝られても、私は絶対に許したりなんかーー。
花帆
花帆
襟川つぐみちゃん。 高校三年生。
新潟県立晴里高校の、スクールアイドル。
つぐみ
つぐみ
……そう。
呼び出すときに、名簿を見たんだ?
つぐみ
つぐみ
あんたは知らないかもだけどさ。
道端に咲いているどんな花にもね、名前ってあるんだよ。
花帆
花帆
……あたし、わかったんだ。
たとえ夢が叶わなかったとしても、夢は叶うんだ、って。
つぐみ
つぐみ
……は?
花帆
花帆
もしラブライブ!を優勝できなかったとしても、
そのみんなで駆け抜けた時間は、かけがえのないものなんだ。
つぐみ
つぐみ
あんたーー。
つぐみ
つぐみ
よく私に、そんなことが言えるね!?
私たちから、夢を奪っておいて!
花帆
花帆
私、たち……。
花帆
花帆
つぐみちゃんのこと、少し、聞いたよ。
花帆
花帆
蓮ノ空を憎んでるのは、自分が夢を叶えられなかったから、じゃない。
つぐみちゃんは、大好きな先輩の夢を叶えられなかったことを、
ずっと後悔しているんだ。って。
つぐみ
つぐみ
ーー。
つぐみ
つぐみ
そうだよ!? だから、なに!?
つぐみ
つぐみ
先輩は、ラブライブ!を優勝するために、3年間ずっとがんばってきて!
そして3年間ずっと蓮ノ空に夢を潰されて、卒業していった!
つぐみ
つぐみ
それでも!運がなかったって!?
ラブライブ!が終わってもまた次の夢を始めればいいって!?
そんなこと、言えるわけないでしょ!
花帆
花帆
うん……そうだね。
だから、わかるよ、つぐみちゃんの気持ち。
つぐみ
つぐみ
知ったことを言うなよ!
あんたたちは、勝手に友達をステージにあげたくせに!
つぐみ
つぐみ
ラブライブ!を優勝できたくせにっ!
花帆
花帆
ーー違う!
つぐみ
つぐみ
っ!?
花帆
花帆
あたし、わかったんだ。
この1年間、Bloom Garden Partyの準備をして、
夢に向かって駆け抜けてきて……。
花帆
花帆
どうして、ラブライブ!があるんだろう、って。
花帆
花帆
スクールアイドルは誰かと競わなくたっていいのに。
どうしてわざわざ、戦わなきゃいけないんだろう、って。
ほんとはずっと、そう思ってた。
花帆
花帆
でもそれが、ようやくわかった。
花帆
花帆
ラブライブ!は、夢の器。
誰もが夢を見て、その夢を叶えるために、がんばり続ける。
花帆
花帆
そこには、勝ち負けなんて、ない。
自分は“がんばったんだ”って、そう誇れるように……胸を張れるように、
ラブライブ!があるんだ、って!
つぐみ
つぐみ
っ、もう、黙ってよ!!
あんたの話なんて、これ以上、聞きたくない!
花帆
花帆
あたしは!ラブライブ!優勝に挑んだから、たくさんの友達ができて、
たくさんの仲間ができて、応援してくれる人と、繋がることができた!
花帆
花帆
だからこうして、つぐみちゃんと今、お話することだって、できてる!
花帆
花帆
そしてーーつぐみちゃんに新しい夢を見せることが、できるんだよ!
つぐみ
つぐみ
私の新しい、夢……?
あんたは、なにを、言って……。
花帆
花帆
これがあたしたちの、『繋がる力』。
花帆
花帆
思い出したんだ。 新潟県立晴里高校。
ラブライブ!プレーオフの署名運動の時に、反対意見をくれたよね。
つぐみ
つぐみ
は……? 学校なんて、全国で何校あると思ってるの……。
そんなの、覚えてるわけ……。
つぐみ
つぐみ
本当に……?
花帆
花帆
じゃあ、これは知ってる?
当時三年生だったスクールアイドルの人が、反対署名になんて書いて、
送ってくれてたか。
つぐみ
つぐみ
え……?
つぐみ
つぐみ
そんなの……決まってる。
先輩だって、蓮ノ空のことを恨んでた! だったら……!
花帆
花帆
『夢を、何だと思っているの』。
そう、怒られたよ。
つぐみ
つぐみ
……。
花帆
花帆
でもその後に、
『後輩にとっても大切な夢だったのに』ってあったんだ。
つぐみ
つぐみ
え……?
花帆
花帆
去年の1月。 もう北陸予選大会は、終わってる。
大会に負けたショックで、つぐみちゃんと先輩が、大喧嘩した後の、こと。
花帆
花帆
先輩は本当は、つぐみちゃんのことを大切に想っていたんだよ。
つぐみ
つぐみ
ちょ、ちょっと待ってよ。
なんであんたがそんなこと知ってーー。
花帆
花帆
あたしの後輩と親友と仲間たちが、駆け回って、繋いでくれたんだ。
突然、連絡したらびっくりさせちゃったけど……。
花帆
花帆
なんたって、反対署名を送ったあの蓮ノ空からの連絡だからね。
花帆
花帆
でも、つぐみちゃんのことを話したら、いろんなことを話してくれた。
すごく、優しいひとだった。
花帆
花帆
だからこれが、つぐみちゃんの大好きだった、卒業した先輩の言葉だよ。
つぐみ
つぐみ
…………え?
つぐみ
つぐみ
つぐちゃん、へ……。
つぐみ
つぐみ
笑顔でお別れすることができなくて、ごめんね……。
今もずっと、あの日のことは悔しいままです。
つぐみ
つぐみ
だけど……。
つぐみ
つぐみ
なによりも、つぐちゃんと笑顔でお別れできなかったことが、
いちばんの心残りです。
つぐみ
つぐみ
どうか、私のことは忘れて、笑顔でいてください。
それだけ、言いたかったんです。
つぐみ
つぐみ
ずっと、ずっと、ありがとう……。
私にとってつぐちゃんは、世界一のスクールアイドル、だよ……。
つぐみ
つぐみ
なに、これ……。
花帆
花帆
先輩は言ってた。 あの日から、ずっとつぐちゃんに謝りたかったんだ、って。
自分たちが頼りない先輩で、迷惑をかけてしまった、って。
つぐみ
つぐみ
それは……違うっ!
つぐみ
つぐみ
先輩がいたから、私の、スクールアイドル生活は、楽しかった……!
つぐみ
つぐみ
ケンカしちゃったのだって、悪いのは私で……!
だけど、ずっと謝れなくて! ずっと、後悔してた!
つぐみ
つぐみ
本当は……本当は! 大会に負けちゃっても、先輩の夢が叶わなくても……!
笑顔でお別れしなくちゃって……!
笑顔でお別れしたいって! そう、思ってたのに!
花帆
花帆
つぐみちゃん。
花帆
花帆
このまま、でいいの?
つぐみ
つぐみ
ーー!
花帆
花帆
ぜんぶぜんぶ悲しかった思い出のまま、
スクールアイドル生活が終わっちゃって、いいの!?
花帆
花帆
言ってたよね、初めて会ったとき。
『先輩とステージに立ちたい』って。
あれがつぐみちゃんの、本当の願いなんじゃないの!?
つぐみ
つぐみ
なんでそんなこと……!
なんで、あんたに言われなきゃいけないの!?
つぐみ
つぐみ
余計なお節介はやめて! 関係ないでしょ!
もう放っておいてよ!!
花帆
花帆
放っておけないよ!
あたしは、つぐみちゃんと同じだから!
花帆
花帆
センパイとのお別れが悲しくて、納得したくなくて!
このBloom Garden Partyを作ろうと思ったんだから!
花帆
花帆
あたしのことは、いくら恨んでも構わない!
ずっとずっと、憎んでくれていいよ!
嫌いって言われるのはすごく嫌だけど! でも、そんなの関係ない!
花帆
花帆
あたしがこの3年間で掴んだ『繋がる力』は、
それでも、つぐみちゃんの夢を叶えられる!
花帆
花帆
だからーー、あたしたちの作ったStarring Bloomと、『繋がる力』を使って!
花帆
花帆
先輩の夢を……襟川つぐみの夢を、叶えてよ!!
つぐみ
つぐみ
私は…………。
つぐみ
つぐみ
日野下花帆……あんたが、嫌いだ……。
つぐみ
つぐみ
私にないものをぜんぶもってて……。
こんな私にまで手を差し伸べてくる……あんたが、大嫌いだ……。
つぐみ
つぐみ
でも……でも……。
花帆
花帆
つぐみちゃん。
花帆
花帆
あたしのセンパイが、言ってくれたんだ。
もし夢が終わったそのときは、また新しい夢を始めればいい、って。
花帆
花帆
だからーー。
花帆
花帆
つぐみちゃんの次の夢を、今ここで! 叶えよう!
つぐみ
つぐみ
私……。
つぐみ
つぐみ
私……っ!
花帆
花帆
つぐみちゃんの声を、届けて!
花帆
花帆
ーー『繋がる力』で!
つぐみ
つぐみ
先輩!
つぐみ
つぐみ
襟川つぐみです!
この声が届いているなら、どうか、応えてください!
私は、あんなお別れなんて、嫌です!
つぐみ
つぐみ
私……。 先輩に、また会いたい……。
一緒に、ステージに立ちたい……。
つぐみ
つぐみ
会いたいよぉ…………。
花帆
花帆
うん。
花帆
花帆
……うん!

花帆
花帆
こんにちは、日野下花帆です! フラワー!
来場者
来場者
『フラワー!』
花帆
花帆
いよいよ、この日がやってきましたね!
そう、本日からついに、Starring Bloomが始まります!
花帆
花帆
思えばこの日まで、すごく、すごく、すご~~く、
いろんなことがありました!
花帆
花帆
蓮ノ空では初めてのダブル部長が誕生したり、
ゲームのイベントにみんなで出たり、
大好きな友達がヒーローになっちゃったり!
花帆
花帆
スクールアイドルになれなかった子をスクールアイドルにしちゃったり、
夏の合宿ではたくさんの友達ができて、
金沢ぜんぶを巻き込んだBloom Daysも開催したりして。
花帆
花帆
なくなった学校を救うために、文化祭を開いたり……
ほんとにいろんなことがあって、
たくさんの人と繋がって、ここまで来れました。
花帆
花帆
ぜんぶ……蓮ノ空に来る前のあたしには、
想像もできないことばっかり。
花帆
花帆
誰かと繋がるたびに、あたしの世界は、鮮やかに広がっていきました。
花帆
花帆
そして今ーー。
あたしの前には、本当に素敵な景色が……満開のお花畑が、広がって見えます。
花帆
花帆
改めて、お礼を言わせてください。
花帆
花帆
この会場に集まってくれたみんなも、
配信で見てくれているあなたも。
花帆
花帆
あたしたちと繋がってくれて、ありがとう。
花帆
花帆
なんにもなかったあたしに、夢をくれて、ありがとう。
花帆
花帆
そして、もしも寂しくなったら、
悲しいことがあったら、思い出してください。
花帆
花帆
あたしたちには『繋がる力』があります。
みんなにも、その力があるんです!
花帆
花帆
ぜったいに、ひとりじゃないから。
誰かと繋がるたびに、あなたの世界も、広がっていくから。
花帆
花帆
あなたが誰かを必要としているその瞬間、
きっと誰かもあなたを必要としているんだから!
花帆
花帆
だから。
花帆
花帆
このStarring Bloomで、
そして、3月のBloom Garden Partyで!
花帆
花帆
あたしたち、みーんなで一緒に!
花咲こうね!!


