
小鈴
小鈴
騙された!!!
べつにさやか先輩、とても徒町に会いたいわけではなかった!
泉
泉
心理テストでセラスに探りを入れる、
というアイディアまでは非常に良かったと思うのだけどね。
吟子
吟子
泉、やっぱ小鈴に甘くない??
姫芽
姫芽
これで全員失敗か~……。
吟子
吟子
泉も?
泉
泉
『リリエンフェルト家のご先祖様が夢枕に立って、
お前はソロをやるべきだとお告げを下さったから』と言っていた。
吟子
吟子
また変わっとるやん! なんなん!?
姫芽
姫芽
……やっぱり、本気でソロをやりたいって思ってるわけではなさそうだねえ。
泉
泉
一応、一年生にもあれこれ聞いてみたんだけどね。
ソロ活動がしたい、というようなことは誰も聞いていなかった。
姫芽
姫芽
となる、と……。
小鈴
小鈴
ええい、最終手段だ!
言えない本音にはこれしかないよ!
泉
泉
ほう?
小鈴
小鈴
これより、ビッグボイス選手権の開催を宣言します!

セラス
セラス
ついに全員がかりですか!
姫芽
姫芽
でも来てくれてありがと。 アタシたちもさ、
無理やり聞き出すような真似をしている負い目はあるので~。
姫芽
姫芽
まずはアタシたちの方から歩み寄ろうと、そ~ゆ~わけなのだよ~。
セラス
セラス
歩み寄る……って。
吟子
吟子
いいからほら、座ってて。
小鈴
小鈴
ここは、かつて蓮ノ空の偉大な先輩が考えた、
言いたくても言えないことを言える場所ーービッグボイス選手権!
セラス
セラス
知ってる先輩だ!?
ていうか知ってる催しだ!?
小鈴
小鈴
まずはこの徒町小鈴、言いたくても言えないことを言います!
小鈴
小鈴
こほん。
小鈴
小鈴
徒町は……本当は、セラスちゃんにDOLLCHESTRAに入ってほしい!
セラス
セラス
っ。
小鈴
小鈴
徒町ひとりで、
本当にこれまでの大切なDOLLCHESTRAを引き継いでいける自信がないから!
小鈴
小鈴
セラスちゃんが来てくれたら、徒町本当に安心です!
小鈴
小鈴
……でも、そんな理由で来てほしいなんて言えるはずもないので!
ここだけの話と、させていただきます!
セラス
セラス
そんなふうに、思って。
姫芽
姫芽
じゃあ、次はアタシ。
姫芽
姫芽
アタシはほんとはさ、せらりんはどこのユニットに入っても
可愛い後輩だから、見守るつもりでいたんだけど……。
姫芽
姫芽
ちょっとそれは失敗だったかなって思ってるんだよね。
姫芽
姫芽
せらりんが悩み始める前から声かけてれば、
今頃みらくらぱーく!選んでくれてた未来もあったかなってさ。
姫芽
姫芽
なので、せらりんにどう思われるかはさておき、
ぐいぐい行ってみることにしたよ。
姫芽
姫芽
せらりんとなら、
バチバチに熱く盛り上げられるみらくらぱーく!ができると思うんだ!
姫芽
姫芽
今年とはまた色の違うみらくらぱーく!を、ともに作ろう!
セラス
セラス
姫芽、先輩。
吟子
吟子
次は私だね。
……初めてだから、ちょっと緊張しちゃうな。
吟子
吟子
ふう……。 セラスは最初から私にグイグイ来てくれたよね。
ちょっと困るときもあったけど……でも、私はセラスに感謝してるよ。
吟子
吟子
おかげでこんなに、仲良くなれたから。
吟子
吟子
セラスはいつだってスクールアイドルに全力で、
ステージに立つ姿は綺麗だって思ってた。 そんなあなたとなら、
最高のユニットを作れると私は思う。
吟子
吟子
セラスにスリーズブーケに来てほしい。
私自身のスクールアイドル活動は、まだ魅力を磨いてる最中だけど。
吟子
吟子
でも、スリーズブーケっていうユニットは、
他のどこよりも魅力的な自信があるから。
セラス
セラス
……吟子先輩。
泉
泉
最後に私から。
セラス
セラス
……え、泉も?
泉
泉
伝えたい気持ちが、あるからね。
泉
泉
ソロになるという意味を、セラスはよくわかってくれていると思う。
そのあなたがソロ活動をするというのなら、私は応援するよ。
泉
泉
別々に歩みながらも、互いに支え合おう。
泉
泉
だが……もし。 あなたが、何かしらの真意を隠して、
ソロ活動という蓋で本音をしまい込んでしているのだとしたら、
ここでそれを伝えてほしい。
泉
泉
あなたの大好きな先輩たちが、
あなただけのために作ったステージなのだから。
セラス
セラス
……。
セラス
セラス
……わたしは。
セラス
セラス
それでも…………ソロを、やる。
泉
泉
……そうか。
姫芽
姫芽
いや、尊重すべきだね。 応援するよ、せらりん。
小鈴
小鈴
ぁう……。
吟子
吟子
……セラス。
吟子
吟子
それは……三連華の居なくなったユニットじゃ、
やっぱりやってもしょうがないから?
姫芽
姫芽
吟子ちゃん。
吟子
吟子
それくらい聞かせてくれてもよくない?
吟子
吟子
少なくとも私は……結局来年はセラスが本当に
やりたいことができないんじゃないかって、心配にも、不安にも、思う。
吟子
吟子
それとも、私たちがセラスのことを入れたくないって思ったってこと?
セラス
セラス
違う!
セラス
セラス
先輩たちは、わたしが考えてたよりずっと……本当に、歓迎してくれて。
セラス
セラス
どこのユニットも、本当に、わたしは、好きで。
セラス
セラス
好きで。 好きだからぁ……!
セラス
セラス
だから、選びたくないんです!
セラス
セラス
わたしが選ばなくて! 来年誰も入らなかったら!
その人は、ひとりになっちゃうから!
小鈴
小鈴
……ひとり、に。
泉
泉
どこのユニットを選ぶかではなく……選ばないことを、怖がっていたのか。
姫芽
姫芽
それは、どうしようもないことではある、けど。
セラス
セラス
本当に……好きなんです。
先輩の、みんなが。
セラス
セラス
だからわたしが選ばなかったユニットが、
どう見えるか考えただけで、わたしは……。
泉
泉
自分がソロになれば、全員がソロになる……か。
必死に考えたんだね、セラス。
吟子&姫芽
吟子&姫芽
……。
小鈴
小鈴
……ごめんね、気づけなくて。
小鈴
小鈴
それからまだ、諦めなくて。
セラス
セラス
え……?
小鈴
小鈴
セラスちゃんは、ひとりになったユニットが、
選ばなかったユニットが心配って言ったよね。
小鈴
小鈴
だったらさ。 証を作ろう。
泉
泉
証……?
小鈴
小鈴
徒町たちは、ひとりでも!
先輩たちの大切にしてきたユニットを、引き継げるってことを!!
吟子
吟子
小鈴が一番不安がってたくせに。
小鈴
小鈴
そ、それは、これからチャレンジするものだから!!
泉
泉
だったらひとつ思いついたことがある。
これでどうだろうか。
姫芽
姫芽
おっけ~、任されたよ、いずみん。
2年前のいずみんへのリベンジにもなるね。
セラス
セラス
先輩たち……泉……?
なにを?
泉
泉
ひとりでも最高のユニットが揃っている証なら。
吟子&小鈴&姫芽
吟子&小鈴&姫芽
Link to the FUTURE。
セラス
セラス
この曲……。
泉
泉
ああ、そうだね。
泉
泉
あの頃はライバル校だったから、ふたりで何度も、
見返した曲だ。 さすが強豪校だと、思ったよ。
セラス
セラス
でも今のLink to the FUTUREは、そのときの完成度に、
ぜんぜん引けを取らない。 たった3人、なのに。
泉
泉
ああ。
今ではもう、私がアドバイスするようなこともない。
セラス
セラス
先輩たちの卒業に、みんなすごく寂しそうにしてて……だからせめて、
わたしは悩ませちゃいけないんだって……そう、思い込んでた。
セラス
セラス
でも違った。 ステージに立ってるのはひとりじゃない。
これまで背負ってきたユニット。
セラス
セラス
来年ひとりだったとしても……先輩たちの思いを絶対に繋ぐんだ、って……。
みんなそう言ってる。
セラス
セラス
わたしだけが、から回ってたんだ……。
泉
泉
ああ、私にもわかる。 彼女たちは、強い。
泉
泉
だがあなたも私もEdel Noteとして1年走ってきた身だ。
いつか輪に入れるさ。 この、未来への輪の中に。
セラス
セラス
そうだね。 そうなるといいよね……。
小鈴
小鈴
ね、セラスちゃん。
徒町たち、ひとりでも平気だよ。
吟子
吟子
3年生になるんだから、
ユニットぐらい自分ひとりでなんとかできなくっちゃ。
姫芽
姫芽
どのみちせらりんに責任なんてないない。
気楽に、ただ好きなところを選べばいいんだよ~。
セラス
セラス
……はい。 わたしは、余計なことばかり考えて……
自分で選ばなきゃいけないことから、逃げてました。
セラス
セラス
ごめんなさい。 たくさん迷惑と、ご心配をおかけして。
セラス
セラス
決めます。 ちゃんと。
わたしが望んで選べるものを……先輩たちを、信じて。